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今村泰典

 

 

 

 

 

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プロフィール

 

 

大阪に生まれる。1975年オランダのハーグ王立音楽院に留学し、その後1976年にスイスに移り、スイスのバーゼル市立音楽院古楽器科(スコラ・カントルム)にてオイゲン・ミューラー・ドムボワ、ホプキンソン・スミスの両氏にリュートを師事し、1981年にソリスト・ディプロマを取得し、同校を卒業する。また個人的に通奏低音およびルネッサンス・バロック演奏解釈をトン・コープマン、ヨハン・ゾンライトナーの両氏に、作曲をヴォルフガング・ナイニンガーに師事する。

 

在学中から数少ないソリストとしてまた、通奏低音奏者として各地の音楽祭に招かれ、ヨーロッパ各国から中近東、アジアの国々まで幅広く演奏活動を行っている。ソロのCDとしては

-シモーネ・モリナーロ/ファンタジア全集(1988年)

    (ドイツ・ハルモニア・ムンディHM858-2/BMGビクターBVCD-607

-ヨハン・セバスチャン・バッハ/リュート作品全集 Vol.1(1990年)

  (エトセテラKTC1089/KTC2501

ヨハン・セバスチャン・バッハ/リュート作品全集 Vol.2(1991年)

  (エトセテラKTC1109/KTC2501

ロベールド・ヴィゼー/テオルボ作品集(1993年)

  (カプリッチオ10464

ジルヴィウス・レオポルド・ヴァイス/リュートソナタ集(1995年)

  (カプリッチオ10745

ジルヴィウス・レオポルド・ヴァイス/リュートソナタ集Vol.1

     (2006年)(クラーヴェス50-2613

ジルヴィウス・レオポルド・ヴァイス/リュートソナタ集Vol.2

     (2008年)(クラーヴェス50-2809

カール5世の時代のスペインのビウエラ音楽/ミラン、ナルバエス、

   ムダーラ、エネストローサ、オルティス(2014年)

    (クヴェーシュタントVKJK 1318)                

-ヨハン・セバスチャン・バッハ/リュート作品全集Vol.1&2 (2018年)

  ドミニク・ヴェルナー(バリトン)他

    (ナクソス8.573936-37

 

がある。バッハのCDに於いては「全てのバッハ・リュート作品全集の録音の中でもっとも説得力があり、感銘深い演奏」、ド・ヴィゼーのCDに於いては「このCDは撥弦楽器におけるルイ14世時代の“偉大な世紀”の神髄を表している。」といずれもフランスのディアパソン誌を始め、各音楽専門誌が絶賛している。クラーヴェス社から出されたヴァイスのリュートソナタ集Vol.1(クラーヴェス50-2613)はフランスでディアパソン誌賞、「ディアパソン・ドール」を受賞し、ヴァイスのリュートソナタ集Vol.2(クラーヴェス50-2809)ではベルギーでクレッシェンド誌賞、「ル・ジョーカー」を受賞する。また日本では「レコード芸術」誌にてバッハ、ヴァイスやビウエラ曲集のCDなどが「特選盤」に選ばれる。2010年にはスイスのソロトルム州から文化功労賞を授与される。

 

一方、通奏低音奏者としてチェチリア・バルトリ、テレサ・ベルガンサ、ジェシー・ノルマン、ジェラール・レーヌ、ジョイス・ディドナート、ヌリア・リアル、マックス・エマヌエル・センチッチ、マルク・ミンコフスキー、ウィリアム・クリスティ、ジョス・ファン・インマーゼール、ミヒャエル・シュナイダー、モーリス・シュテーガー、マルタン・ジェステール、アンドレア・マルコン、鈴木雅明、アラン・カーチェス、クリストフ・ルセ、ポール・グッドウィン等著名な音楽家とも共演し、アールヒーフ・ドイツ・グラモフォン、エラート、デッカ、ヴァージン・クラシックス、フィリプス、ドイツ・ハルモニア・ムンディ、カプリッチオ、ハルモニア・ムンディ・フランス、アストレ、デンオン、アコー、アデス、エトセテラ、アダ、オープス111、クラーヴェス、パン・クラシックス、ジグザグ・テリトワール、ナクソス等の著名なレーベルに約150枚のレコードおよびCDを録音、またテレビやラジオ放送にも数多く出演している。特に2005年チェチリア・バルトリ、マーク・ミンコフスキーと録音したCD「禁じられたオペラOpera Prohibita」(Decca 475 6924)は各音楽雑誌で絶賛されミリオンセラーとなる。

 

1997年に自らアンサンブル「フォンス・ムジケ」を結成し、ヨーロッパおよび日本各地で演奏会を催し、CDにもミシェル・ランベール、ジョヴァンニ・ボノンチーニ、アゴスティーノ・ステッファニ、アントニオ・カルダーラ、フランチェスコ・ガスパリーニ、バルバラ・ストロッツィなど18世紀のイタリア、フランスの声楽作品、室内楽曲を録音し国内外で絶賛されているが、とりわけこのアンサンブルのデビュー盤「ランベールのエア・ド・クール」はフランスの音楽雑誌クラシカ誌で「クラシカ賞」、アゴスティーノ・ステファーニのカンタータ、トリオソナタ集ではドイツのフォノ・フォルム誌で「フォノ・フォルム賞」を受賞する。また最近、作曲活動も始め2011年には自作自演のCD「ほんとうの願い」をリリースし、CDの売り上げを東日本大震災の義援金として捧げている。

 

レ・ムジシャン・ドゥ・ルーヴル・グルノーブル(マルク・ミンコフスキー指揮)、ラ・スタジォーネ・フランクフルト(ミヒャエル・シュナイダー指揮)、カメラータ・ケルン、ル・パルルマン・ドゥ・ミュジーク(マルタン・ジェステール指揮)、イル・コムプレッソ・バロッコ(アラン・カーチェス指揮)などの古楽アンサンブルのメンバーである。

 

またフランスのストラスブール国立音楽院(コンセルバトワール・ナショナル)リュート科教授、ドイツのフランクフルト国立音楽院(ムジーク・ホッホシューレ)リュート科講師として後進の指導にあたる一方、ヨーロッパ各地でマスタークラスの講師も務めている。